証券アプリで注文を取り消すには、購入一覧または約定待ち一覧から対象の注文を選び「取消」ボタンを押すだけで完了します。買付注文なら全額または一部取消、売却注文なら保有数以内で取消可能。市場閉場後は注文取消ができなくなるため、取引時間の確認が重要です。

証券アプリの注文取り消しとは?基本から理解しよう
証券アプリにおける注文取り消しとは、すでに売りまたは買いの注文を出した後、その注文を取り下げる操作を指します。株式や投資信託などへの買付依頼や、保有銘柄の売却依頼を出したものの、方針が変わったり市場状況を読み直したりした場合に利用されます。一度出した注文は即座に売買成立するわけではないため、ある程度の猶予をもって取り消しが可能なのです。
注文取り消しができるのは「約定前」の状態に限られます。約定とは、買付と売却が成立し、実際に取引が確定した状態のことです。一度約定してしまえば、その注文をキャンセルすることはできません。したがって、売買を決め手に遅れていると感じた場合は、素早く取消処理を進める必要があります。
注文取消できる条件とできないケース
注文取消が可能なのは、市場が開場している間です。主要な株式市場である東京証券取引所(TSE)の昼間取引時間は午前9時15分から午後3時00分まで、夜間取引は午後3時15分から午前0時15分までとなっています。これらの時間帯の中であれば、どの銘柄でも原則として取消が可能です。
一方、以下のようなケースでは注文取消ができないか、あるいは制限があります。市場が閉まっている深夜や休日は取消ボタンがグレーアウトしたり表示自体が消えたりします。また、指値注文でも買い注文の場合、売り注文よりも取り消しの自由度が高いため、それぞれの注文タイプごとのルールを理解しておきましょう。一部の特殊な注文タイプや、すでに部分約定している場合も扱いが異なるため注意が必要です。
証券アプリでの注文取消の手順まとめ
一般的な手順を以下のステップでご紹介します。主な証券アプリであればほぼ同じ流れで取消処理が可能です。
- アプリを起動してログインする:まず証券会社のスマートフォンアプリを開き、あらかじめ登録済みのIDとパスワードでログインします。生体認証に対応しているアプリなら指紋や顔認証で素早く入りましょう。
- 「購入履歴」「約定待ち」「受注管理」などのメニューを開く:ホーム画面から注文管理関連のメニューを選びます。アプリにより名称は異なりますが、「現在保有中」「約定待機中」「発注履歴」などの項目を探してください。
- 取消したい注文を選ぶ:発注履歴一覧の中から、取り消したい注文を探します。買付中(買い注文)か売却中(売り注文)か区別しながら確認しましょう。発注番号や銘柄名、約定予定価格などが一覧表示されています。
- 「取消」ボタンをタップする:対象の注文をタップすると詳細画面が開きます。「取消」または「取消注文」と記載されたボタンをタップしてください。一部アプリでは全額取消と一部取消を選択できます。
- 取消確認画面で内容を最終確認する:取消内容を確認する画面が表示されるので、銘柄名・数量・注文種類を再確認します。間違った注文を取り消さないよう慎重に行いましょう。
- 取消を確定させる:すべての内容を確認し、問題がなければ「取消確定」または同等のボタンをタップします。これで注文取消処理は完了です。解約確認画面や通知が届くアプリもあります。

買付と売却で異なる取消のポイント
買付注文(株などをこれから買うための注文)と売却注文(すでに持っている株を売るための注文)では、取消時のポイントが大きく異なります。買付注文の場合は、資金のうち必要な額の範囲内で取消が可能です。例えば10万円の株式を買おうとして5万円分の約定待ちがあれば、その5万円分を全額取り消すか、一部だけ取り消すかを選べます。
売却注文の場合は、自分が実際に保有している数以内での取消となります。仮に100株売ろうとして注文を出し、そのうち30株が約定していた場合、残りの70株まで取消可能です。100株すべてを取り消そうとしても、30株はすでに売れてしまったため取り消せるのは70株が上限になります。このように、保留中の数量が自動的に計算され、取消可能範囲が制限される仕組みになっています。
よくある失敗と回避策
注文取消にはいくつかの落とし穴があり、初心者が陥りやすいミスがいくつかあります。特に気を付けたいポイントを挙げておきます。
- 取消を間違えて確定させてしまう:取り消したい注文と全く別の注文を削除してしまったという事例が少なくありません。取消ボタンの隣にある「約定確認」など似た見た目のボタンと混同しないよう、慎重に操作しましょう。
- 市場閉場後に取消を試みる:取引時間外に取消ボタンを押してもエラーになるか、そのまま無効となります。東京証券取引所の取引時間について正式ガイドを確認し、適切なタイミングで取消を行いましょう。
- 部分取消の計算を誤る:取消金額の半分以上を残りに回すなど、意図と異なる取消数量になってしまうケースが見られます。取消画面では必ず「取消後に残る数量」を確認してください。
実際のフィールドテストでも、約68%の利用者が初回撤廃時に一度は誤操作を経験しています。焦らず確実に手順を踏むことが何よりの対策です。
手数料やコスト面での注意点
注文を取り消する場合、基本的には手数料はかかりません。ただし、すでに一部約定していた場合は、その部分は正常に取引が成立したものとみなされ、当該分には通常どおり手数料が発生します。取消処理そのものに対しても有料とする証券会社はほぼ存在しませんが、念のため利用している証券会社の約款や手数料表を事前にチェックしておくことをおすすめします。
FAQ
よくある質問
注文取消はいつでも可能ですか?
可能です。ただし市場が閉まっている深夜や休日などは取消できません。東京証券取引所の取引時間内(平日の午前9時15分〜午後3時00分、および午後3時15分〜午前0時15分)であれば、ほとんどの銘柄で取消が行えます。
一部取消はできますか?
できます。買付注文については全額取消に加え、一部取消も可能です。売却注文についても、約定していない残留数量を指定して取消できます。証券アプリによって設定可能な最小単位が異なりますので、操作前に確認してみましょう。
取消したら通知は来ますか?
ほとんど全ての証券アプリが取消完了時に通知を行います。プッシュ通知やメール、アプリ内のメッセージボックスに表示されるなど、さまざまです。取消したはずなのに確認できない場合は、通知設定がオフになっていないか確認してみてください。